特集 躍進するアジアと病院戦略
今なぜ海外進出か―医療の輸出産業化を目指して
菅原 道仁
1
,
北原 茂実
1
1北原脳神経外科病院
pp.910-913
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101051
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わが国では,年々高齢化が進み,結果として医療需要は日増しに増大している.その一方,過去の政府の失政により地方自治体も含めた日本国の借入残高は財政投融資を含めれば1,100兆円という膨大な額に達しており,少子化による歳入の減少も考え合わせれば,この国を財政破綻から救うためにはたとえ社会保障予算といえども削減しなければならない厳しい現実があるのも事実である.
そのため今や政府や国民,そして医療従事者にとってさえ,望むと望まざるとにかかわらず,増大する総医療費を何とかして押さえ込む努力をすることは避けられない義務となってしまっている.
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