特集 相補・代替医療へのニーズにどう対応するか
相補・代替医療の活用事例
ホリスティック医学の実践
帯津 良一
1
Ryouichi Obitsu
1
1帯津三敬病院
pp.400-402
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100818
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ホリスティックなアプローチによるがん治療を行ってきて21年になる.
ホリスティック医学 (Holistic Medicine) とは,身体性(body),精神性(mind),霊性(spirit)の三つが渾然一体となった,人間まるごとをそっくりそのままとらえる医学である.理想の医学といってよいだろう.確かに理想であって,筆者たちはまだ,そのような方法論を手にしてはいない.
そこで,身体性,精神性,霊性のそれぞれに働きかける方法を1人の患者さんに重ね合わせて,なんとかホリスティック医学に迫ろうとしているのが現状である.似て非なるものであることは十分に承知している.このように分けた途端にホリスティックではなくなってしまうのだから.
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