特集 どう生かす診療情報
個人情報保護法と診療情報
藤原 静雄
1
1國學院大學法学部
pp.917-921
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100728
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個人情報は使い方次第で毒(権利利益の侵害)にも薬(自己および他人にとっての有用性)にもなる.大量の情報がネットワークを通じて瞬時に世界中を駆け回るIT社会においてはなおさらである.平成15年5月23日に成立した(同月30日に一部施行,本格的施行は2年以内)個人情報保護法1)も,この有用性と個人の権利利益の保護とのバランスをとることに腐心している.以下,病院の診療情報を念頭に置いて,個人情報保護法が医療の現場に及ぼす影響について概観することとしたい.
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