特集 病院のコスト管理
コスト削減への挑戦
水道光熱費対策
榊 孝夫
1
1医療法人伯鳳会赤穂中央病院事務部
pp.664-666
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100664
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度重なる診療報酬改定の度に,施設基準の厳格化や算定用件を満たさない場合の減算措置など,規制がよりいっそう強化されている.2002年度の改定は厚生労働省の試算によれば医療費全体でマイナス2.7%の改定になると発表されたものの,実際にはそれを上回るマイナス改定となったことは各種報道より明らかである.中でも以前より厳しい経営環境にあった中小病院においては,その痛手は病院の存亡にかかわる事態となっている.
診療報酬の増加が期待できない現在,経費削減は利益確保の必須条件であり,「出るを制す」は病院生き残りのキーワードであろう.そこで固定費である一般管理費の中で,人件費についで大きなウエイトを占める水道光熱費の管理はますます重要な経営課題となってきた.
本稿では,医療法人伯鳳会赤穂中央病院での水道光熱費エネルギー消費量の実態,および,それに関するコスト削減の施策とその結果を,電気,水道,重油,ガスの四項目に分けて報告する.
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