連載 ヘルスケア環境の色彩・照明・3
色彩2 心なごむ医療空間の色を求めて
梅澤 ひとみ
1
1桑沢デザイン研究所
pp.190-191
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100288
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■ゾーニングと全体の調和
色と光の演出が病院の第一印象を決めるエントランスロビーでは,不安を抱えた患者さんを「温かく」「優しく」「清々しく」迎え,違和感のないスムーズな導入を図りたい.そして「明るく」「和み」,待ち時間を短く感じるような外来待合,過度な恐怖感を軽減させる診療部門,シンプルなホテルの居心地よさを感じる病室,一人静かに考えるサンクチュアリーは落ち着いた空間をつくりたい.このように患者・スタッフの的確な医療行為を促すために病院の様々な機能に対応してそのゾーンに相応しい環境を整えるのはとても大切なことである.
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