グラフ
医療法人青嵐会 本荘第一病院―川がもつ「癒し効果」を治療に取り入れる
pp.1-6
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100218
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秋田県と山形県境の鳥海山を源流として,日本海に注ぐ子吉川.本荘第一病院は,その河口部近くの河畔に立地する.JR羽後本荘駅より徒歩15分,車で5分の距離にある.
川辺を散策しながら糖尿病について学ぶ
2004年11月5日金曜日の午後0時半.「せせらぎパーク」と呼ばれる本荘第一病院裏手の河川敷に,同院のスタッフも含めて70名以上が集まった.同院主催の「第6回子吉川リバーサイドウォークラリー」に参加する人たちである.
散策前に,血圧・脈拍,希望者には血糖値を測定して健康チェック(散策後も測定).オリエンテーション・準備体操の後,川沿いの遊歩道を歩き出す.
前日は雨だったが,その日は例年より数℃高い10月中~下旬の陽気.河原は風があるが,「気持ちいいね.歩いていると全然寒くないよ」の声.上げ潮で下流から上流へゆったりと流れる水に,陽の光が反射する.
ウォークラリーは,糖尿病患者・家族,地域住民を対象に,7年前から始めたもの.他にも講演会や,毎週土曜の糖尿病教室を行っているが,川辺のウォークラリーは,歩きながら楽しく病気について学べ,運動療法の動機付けとなるイベントである.患者同士の情報・意見交換も,精神的なサポートになるという.同院の理念「地域と手をつなぐ医療」の実践の一つとなっている.
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