連載 病院ファイナンスの現状・21
―間接金融(16)―国民生活金融公庫(国金)の活用方法
福永 肇
1
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.408-410
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100211
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■国民生活金融公庫(国金)
今月号では,病院の資金調達の一つとして国民生活金融公庫注1)を解説します.国民生活金融公庫は一般に「国金」の略称で呼ばれており,本稿でも国金と表記します.国金は,政府全額出資の政府系金融機関の一つで公的金融となります.医療界では “国金は勤務医の診療所開業の際の資金調達手段” と理解されている模様ですが, 病院に加え,MS (Medical Service)法人や調剤薬局などの病院関連企業も利用できます.民間銀行よりも “借りやすく” “固定金利” “長期間借入可能” “超低金利” という病院にとって望み得る最高の借入条件があまり活用されていないのは残念です.確かに調達できる金額は大きくはなく(「普通貸付」で最高4,800万円),病院には魅力が少ないかもしれません.しかし,病院での最も有利な資金調達手段としてご理解ください.
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