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編集後記
福屋 靖子
pp.576
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103624
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暑中御見舞申し上げます.
“終末ケア”を特集テーマに選んだのは,筆者自身が,最近,たて続けに,寝たきり老人,PMD,骨肉腫による切断,癌転移による脊損患者等の死に接し,いろいろ考えさせられたのがきっかけである.“終末ケア”は,本誌でははじめてのテーマでもあるし,正直のところいささか不安も感じていたが,しかし,読みはじめるや否や吸い込まれるように一気に読んでしまい,しかも読後に,何か新たなふくらみが生じたような充実感を感じている次第である.砂原先生には“尊厳死を巡って”リハとのかかわりを中心に解説して頂き眼前の霧が晴れる思いである.PT,OT諸氏の論文,随想も,人間にとって一番大切な生をどう生き,どう死に至るかを真摯に追求し,体当りで援助しようとしている姿は読者に感動を与えずにはおかない.
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