特集 精神科作業療法の展望
<随想>
作業療法士のための精神衛生
池松 洋子
1
1福間病院
pp.306
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101676
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私が,精神病院に勤務するようになったのは,昭和45年4月からで,早や8年になります.この間に,当院のリハビリ部門の組織や,パラメディカルスタッフの役割のとり方は,ずいぶん変化し,私自身も,主に分裂病患者を相手に,院内OTからデイケア専属のOTへと,その守備範囲を変えてきました.これまでの経験を通じて感じることは,確かに,精神科ではOTを必要不可欠としているのはわかるのですが,実施しようとすればいろいろ困難な問題があり,頭で考えた通りにはなかなか進まない,ということです.
こんなことを感じながらも,私が精神科OTの仕事を続けてこれたのはなぜか.私が,これまでに直面してきた問題をあげ,それらに対し,感じ,考えたことを述べてみたいと思います.
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