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本の紹介/「豊かな遊びをつくるおもちゃ」―障害児の発達を考える―H.S. ヘルツカ・ビンズワンガー著 川端利彦・新谷浩堆・S. ハインリッヒ訳/(The Neurophysiological Basis of Patient Treatment)A Programmed Text Volume 1. The Muscle Spindle―C.C. Crutchfield and M.R.B arnes著
篠崎 直子
1
,
伊藤 直栄
2
1自治医科大学附属病院リハ・センター
2清瀬リハビリテーション学院
pp.764
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101569
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子どもにとっておもちゃは実に多くの役割を果たしている.ドイツ・ユネスコ協会の就学前教育の内容と目標についての勧告書によれば「おもちゃは知識・情緒・自発的な想像力・社会協力の領域で,子どもに影響をおよぼす.」とある.このようにおもちゃ(遊びもそうであるが)を通して身体的には勿論のこと,精神的にも発達していくのである.適切なおもちゃとの出会いこそ,全人間的発達を促すものである.のみならず,時におもちゃは子どもとわれわれおとなとの橋渡しの役割をも演じてくれるのである.われわれが小児のリハビリテーションの中でおもちゃを利用することの所以がここにある.
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