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特集 わが国のPT・OTの歴史
理学療法の歴史―戦前を中心としてPT法成立まで
History of Physical Therapy
保田 良彦
1
Yoshihiko YASUDA
1
1日本肢体不自由児協会
pp.817-825
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101331
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はじめに
まず,標題が示す歴史の期間は,明治,大正,昭和に跨がり,数十年に遡ぼる.そこで都合上,この期間を,理学療法の初期,中間期,後期の3段階に分けた.別に明確に3分する根拠がある訳ではないが,例えば,初期は我国の理学療法(当初の名称は色々な呼名であった)発芽期に相当し,これを証明する資料は全国に埋没しているのであろうが,本稿では身近な2~3な資料に拠る.中間期とは発展,成長の時期であるが,その内面にある矛盾が改善された訳ではない.ここでは臨床を支える現場の声を記したい.後期は第2次大戦終了よりの20年間,新たな理念に揺さぶられる理学療法の転換前夜にある臨床のレベルを学会,研究会を通じて発表した資料を紙数の許す範囲と方法で載せさせて頂き,この稿を果す予定である.
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