特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅲ 障害学
扉
pp.417
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100496
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これまで症状論といわれていた分野をあらためて‘障害学’と名づけるのはどうしてであろうか.単なる看板の塗り替えでないのはどの点でか.こうした疑問への答としては少なくとも次の3つの点をあげることができるのではあるまいか.
1)これまで疾患別に脳卒中は内科・神経内科で,脳腫瘍・脳外傷は脳外科で,子どもの片麻痺は小児科でというように縦割りに分けられてきた.しかし,‘片麻痺’という障害を中心にみればこれらにはすべて共通性があり,比較検討し,総合的に‘横割り’で研究することが必要となる.このような障害中心の見方が障害学である(上田論文,福井論文はほぼこの線に沿っている).
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