鏡下咡語
医療に関わる医師の意識調査(その一)
澤木 修二
1
1横浜市立大学
pp.856-857
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210039
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このところ21世紀という言葉をしばしば耳にします。それは必ずしも宇宙開発や人口動態のことばかりではありません。現に私の住む横浜では市長さんの音頭取りでMM21が大はやりです。ミナト,ミライ21世紀の略字だそうです。港に沿って新しい公園が造られ,帆船日本丸が岸壁に横づけされるなど,市民に限りない夢と希望を与えてくれています。
ところで表題の名の研究班が文部省の科学研究費を得て昨年から発足しました。そしてあらゆる分野から21世紀の医学と医療の理想像を模索しております。ひょんなことから私はこれに属することになり,異質な研究にいささか戸惑っています。もともと私はEpstein Barrウイルスとかかわりの深い上咽頭癌を課題として,疫学,病理学,ウイルス学,免疫学の人たちと学際的研究を進めてきました。今回は社会学などもっとかけ離れた分野の人たちとの共同研究で,戸惑いも一入です。本稿ではこの研究班の概略を紹介し,耳鼻咽喉科に関係の深い話題を取り上げることとします。
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