特集 扁桃—今日の臨床指針
IV.他科領域と扁桃炎
内科医からみた扁桃炎
大沢 源吾
1
1川崎医科大学内科学教室腎臓部門
pp.843-848
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210037
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
扁桃・咽頭炎は日常きわめてありふれた疾病の一つであり,その2/3は上気道のビールス感染により,細菌感染によるものがこれにつぐ。急性扁桃炎はそれ自身しばしば悪寒戦慄を伴う発熱,咽頭痛,嚥下痛を示し,重症では扁桃周囲炎,周囲膿瘍を起こし敗血症にまで進展することがあり,的確な治療が要求される。しかしより重要なことはこうした扁桃・咽頭炎が腎炎やリウマチなどの二次疾患を続発する点にある1)。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.