創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
耳—症候と疾患
耳鳴
上村 卓也
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.733
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208711
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耳鳴に対する治療は当然その原因となる疾患に対して行なわれることになるが,耳鳴自体の性状ないしは検査が原因発見の手掛りとなることは他覚的耳鳴の場合を除いてむしろ稀である。そこでしばしば併発している難聴の原因を聴力検査などによつて明らかにし,難聴の治療という形で行なわれるのが一般的である。その結果,難聴の回復ないしは改善がえられれば,耳鳴も消失ないし軽快することが多い。
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