Japanese
English
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先天性眼振を有したTurner症候群の1例
A CASE OF TURNER'S SYNDROME WITH CONGENITAL NYSTAGMUS
大谷 晃
1
,
堀口 文
2
Akira Otani
1
1獨協医科大学耳鼻咽喉科学教室
2獨協医科大学産婦人科学教室
pp.355-358
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208347
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I.緒言
Turner症候群とは,1938年にTurner1)が,外反肘,翼状頸などの外表奇型および侏儒と性的発育の欠如が合併した女子7例を報告して以来,注目される疾患と成つたが,その後,1959年,Ford2)らによりXO型の染色体構成を持つ性染色体異常疾患であることが証明された。本症候群は,その発生頻度を推定すると,本邦女子2500人に1人の割合とされている3)。しかしながら臨床的にはそれほど多く遭遇する疾患ではない。
このたび,当院産婦人科より耳鼻咽喉科的な精査を依頼された1症例を経験し,検索により神経耳科学的に興味ある知見が得られたので報告する。
The author reports an interesting case of congenital nystagmus that appeared to be one of the manifestation of Turner's syndrome. It appeared to have a neurological relationship to aural diseases.
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