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急性扁桃炎患者に対するイプシロンの効果と扁桃組織中の線維素融解抑制能の変動について
斎藤 英雄
1
,
佐々木 好久
2
,
佐藤 三郎
2
1日本大学医学部耳鼻咽喉科教室
2慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.601-605
発行日 1962年7月20日
Published Date 1962/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202883
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I.緒言
扁桃の免疫機能については色々の角度から検討されて来た。しかし抗原抗体反応を基礎としながら,一方には免疫現象があり,他方にはこれと全く相反する現象であるアナフィラキシーショックが存在している。
所で抗原抗体反応によるアナフィラキシー・ショックの発現に関係する化学物質としては,古くからヒスタミンが注目されていた。更に近年アセチルコリン,セロトニン,ATP.Bradykinin.Substance P等が研究対象となつて来た。しかし又これらのショック惹起因子とは別の研究の流れとしてアレルギーの酵素学的研究が存在している。すなわち,抗原抗体とこれら化学物質との間に化学的酵素学的過程が中介的に存在するという酵素賦活説が研究されて来た。
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