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歯性耳痛の臨床的観察
鳥山 寧二
1
,
長倉 政行
1
,
武田 亨
1
,
三枝 直砥
1
1武蔵野赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.613-616
発行日 1961年7月20日
Published Date 1961/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202704
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I.緒言
耳痛は耳鼻科医を訪れる患者の訴えの最も多いものの一つである。又患者が我々を耳痛のために訪れ,診察の結果その原因が耳疾患によるものではなく,周辺器官の疾患或は神経性の原因によるものであることがままある。
これら耳疾患によらない耳痛は神経性耳痛と総括されて,余り注意をひかれていない。その原因となるものにより大耳介神経等の神経痛等による神経性耳痛と扁桃・歯牙・喉頭疾患等による放散性の耳痛とに分けられると考える。
within the recent 2 years 34 cases of ear pain due to dental origin have been collected; 11 males and 23 females. Most cases occurred in the age group 6 to 15 years and 26 to 30 years.
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