特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法
1.耳痛
星野 知之
1
1浜松医科大学耳鼻咽喉科
pp.9-11
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900364
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耳痛は外耳か中耳に疾患がある場合にみられるものが大部分であるが,他部位からの放散痛(referred pain)が耳痛として感じられる場合がある(表1).放散痛をおこす病変は,中・外耳の主な知覚支配神経である舌咽・三叉神経の分布する領域の病変に多いが,耳介や外耳道の小さな範囲に知覚枝を出す顔面・迷走・頸神経(C2,3)の領域も関与する.
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