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主として咽頭部と胃の症状を現わした細網肉腫症の1例
熊谷 和夫
1
,
上田 正之進
2
1弘前大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2弘前大学医学部第一病理学教室
pp.473-476
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202261
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I.緒論
耳鼻咽喉科領域で咽頭部の肉腫は稀ではないが,同時に胃を広範に侵した肉腫の報告は極めて稀である。我々は生前咽頭部の症状が強く,咽頭部肉腫として治療し,該部の腫瘤は縮小したが,胃部の症状が現われ,かつ一般状態が次第に悪化して死亡した例を経験した。之を剖検して諸臓器特に胃が広範に侵されていた事を確かめ得た。この例は特異な臨床経過を辿つて諸臓器特に胃を広範に侵した点興味があるので報告する。
Ueda reports a case of reticulosarcoma of the larynx, that showed improvement by de-crease in size of the growth in this particular area with treatments. But, soon the stomach became involved and the patient died.
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