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扁桃手術手技について
窪 敦子
1
1東京女子医大耳鼻咽喉科
pp.921-925
発行日 1957年12月20日
Published Date 1957/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201894
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我科領域で行われる手術の中で扁桃手術は私共臨床医家の最も多く行うものである。
私共は之を日常茶飯事の如く行い,患者も亦至極簡単に考え勝ちであるが,時に重大事故も無きにしもあらずで,しかも致命的事故も決して珍らしくなく,簡単に考えられていただけにその打撃も甚しい結果となる。不幸にしてこの災厄に見舞われた場合の事を考えるならば,多い手術であり,又小手術であるからといつてもやはり人命に直結する問題であるから軽々に行うべきでなく,慎重の上にも慎重を期すべきで,如何にすれば安全且確実に手術目的を達し,しかも患者並に医師の負担を少くして行い得るかと云う問題は臨床医家として寔に重大なことで,この点について私共は日夜研鑚すべきである。
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