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妊婦ヂフテリー症例
松山 三千緑
1
,
谷口 武彦
1
1大阪市立医大耳鼻咽喉科教室
pp.706-707
発行日 1955年12月20日
Published Date 1955/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201445
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緒言
公衆衛生の普及により一般伝染病の減少を辿ると共に,ヂフテリー患者の発生も,戦後減少の傾向を示し,又重篤な症候を呈する症例に相遇する機会も少くなつた。
従来咽頭,喉頭ヂフテリーに就いては可成り多くの報告が行われているが,気管,気管支ヂフテリーの報告例は比較的少く,然も之等は小児に多く成人では稀で,人血清中の抗毒素の含量が年の長ずるに従つて増加する結果として一般に認められている。
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