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保險診療におけるペニシリン使用量
pp.272
発行日 1953年6月20日
Published Date 1953/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200905
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急性中耳炎,所謂乳樣突起炎の症状を呈するもの或はそれを豫測し得る急性中耳炎,頑固なる急性口蓋扁桃腺炎(即ち周圍炎または周圍膿瘍となれる場合)急性副鼻腔炎等に對し,社會保険診療上,ペニシリン使用量の最大限度は大體幾萬單位まで認められるか,は最近各方面で疑問とされているが,これは大體次のように解釋される。
以上の4例の場合は,ペニシリンの效果の及ぶ範圍と症状とを睨み合せ,使用して行うことになると考える。統計的には一應の平均値めいたものは出るが,症状の相違及び效果等の關係が明らかにされていないものであるから,審査委員會においても恐らく劃一的な數字を以て臨むことは,いたさないものと考えられ,要は症状によつて判斷されるものと思われる。
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