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鼻血の話
小林 学
pp.7
発行日 1953年1月20日
Published Date 1953/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200826
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某日刊新間の素人療法欄に「鼻血止」として、鼻血が出た時には,頭を高くして仰向けに静かに寝かせます。そして脱脂綿かまたは細く切つたガーゼ類で鼻腔に軽く栓をして置き,軽い氷嚢々鼻の上にあて水枕をして置きます。若しこれで止らない時は,明礬又は過クロール化鉄の薄い液にひたしたガーゼを鼻腔に軽く詰めますとしてある。
都会のインテリ層の家庭を目標としたのであろう。日刊子の此の種の記載は,概して楯の半面しかも其の3分の1位を書くのを常とし,物足らない感がある。枕を高くすると言つても,高くするやり方次第で逆効果を来すことにもなる。
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