Japanese
English
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シリコーンゴムによると思われる類肉腫様反応
SARCOID TISSUE REACTION DUE TO IMPLANTATION OF SILICONE GUM
阪田 昭
1
Akira SAKATA
1
1神戸医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kobe Medical College
pp.957-960
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204458
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I.はじめに
近年,美容形成の普及と共に,種々の異物が生体中に埋入せられるが,かかる物質の無害性又は許容性の検討が先決問題であるが,未解決な点が甚だ多い。皮膚障碍として古くはParaffinomaがよく知られる所であるが,昨今は之にかわつてシリコーンゴムが広く用いられ一応無害とされているが,之とて時に肉芽腫乃至類肉腫反応を来すといわれる。欧米においては,その障碍例即ちSiliconomaが2〜3報告されているが,本邦では未だ日が浅いためか報告例に乏しい。
このたび,美容形成の目的でシリコーンゴムを埋入した後に発生した類肉腫反応の1例を経験したので,その結晶成分の検査等不充分であるが,臨床所見の大要を報告する。
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