Japanese
English
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皮膚筋炎の2例
DERMATOMYOSITIS: REPORT OF TWO CASES
大沼 秀雄
1
,
秋葉 弘
1
Hideo OHNUMA
1
,
Hiroshi AKIBA
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.915-919
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204175
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I.緒 言
皮膚筋炎は1887年Unverricht, Wagner, Heppの3氏によりほとんど同時にPolymyositis acu—ta progressiva, Polymyositis acuta, Pseudo—trichinoseの名称のもとに報告され,1891年Un—verrichtが初めてDermatomyositisなる名称をつけて以来,一般にこの名が用いられている。以来諸外国においては現在まで約1500例,本邦においても約130例の報告がある。しかし本症は比較的稀有な疾患であり,奥野によれば昭和29年までに17例の本症の本邦例報告があるにすぎないという。最近本邦においても文献上本症の報告をみることはそれほど稀ではなく,若干増加の傾向を示していると思われる。本症は一応膠原病の範疇に入れられてはいるが,その病因は全く不明であるとさえいわれている。われわれは最近本症の2例を経験し,その経過を観察する機を得たので報告する。
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