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                                    両側尿管結紮例の治験
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    TREATMENT OF BILATERAL URETERAL LIGATIONS
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                岩本 昭雄
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                長久保 一朗
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Akio IWAMOTO
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Ichiro NAGAKUBO
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1慶応義塾大学泌尿器科教室
                
                
                
                
                  1Department of Urology, School of Medicine Keio University
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.661-668
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1965年7月1日
                  Published Date 1965/7/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204120
                
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I.緒論
骨盤内手術の際に尿管を損傷することは古くから注目され,1895年Tuffier1)が腟式子宮全剔出術に続発した40例の尿管腟瘻を報告して以来,数多の論文が発表されている。その大部分が婦人科手術に基因するものであるのは解剖学的関係から当然であろう。
これらの尿管損傷の発生頻度は報告者によつてかなりのひらきがあるが,単純な骨盤内手術の約1〜3%,子宮癌根治手術では16%内外と考えられている。Graham2)は,直腸癌手術で0.9%と報告している。両側尿管損傷の頻度についてみると,文献的に,全尿管損傷の1/5ないし1/7という程度といわれている3)4)。このうち,両側尿管閉塞例は,Harrow5)が,1954年までに英文で一応の記録のあるもの90例という報告を行つて以来,集計されたものはないようである。その後の散見する報告例をみても詳細は不明なものが多い。本邦で発表されたものは予期に反して極めて少数であつた。

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