Japanese
English
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胃癌を合併せる皮膚筋炎の剖検例
AN AUTOPSY CASE OF DERMATOMYOSITIS WITH GASTRIC CANCER
熊坂 鉄郎
1
Tetsuro KUMASAKA
1
1仙台逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sendai Teishin Hospital
pp.489-494
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204085
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I.はじめに
悪性腫瘍を合併する皮膚筋炎の問題1)が近時大いにクローズアップされている。既に外国ではSheard et al.2)の37%を始め20%内外の報告例3)4)があり,本邦でも古谷等5)が昭和25年以降の皮膚筋炎報告例から,特に悪性腫瘍との関係を中心に綜説的に論じている。飯島等6)は本邦既報告例をその詳細な病理学的所見と共に記載し,77例の本症中,8例(10%)に悪性腫瘍を認めた。著者は最近胃癌を合併した本症の1剖検例を経験したので,飯島以後の本邦に於ける皮膚炎報告例を集録し,本症及びその悪性腫瘍合併例について最近の傾向等を考察したい。
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