Japanese
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新炭化水素軟膏基剤(ポロイド)について
APPRAISAL OF NEW HYDROCARBON GEL OINTMENT BASES
吉野 一正
1
,
大国 剛
1
,
浅田 洸
2
,
君野 隆司
2
Issei YOSHINO
1
,
Tsuyoshi OKUNI
1
,
Takeshi ASADA
2
,
Takashi KIMINO
2
1大阪厚生年金病院皮膚科
2大阪厚生年金病院薬局
1Department of Dermatology, Osaka Welfare Pension Hospital
2Department of Pharmacy, Osaka Welfare Pension Hospital
pp.73-76
発行日 1964年1月1日
Published Date 1964/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203683
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I.はじめに
皮膚科領域において外用剤は欠くべからざるものであり,従来から種種の外用剤が使用せられているが,その中での主たるものは軟膏である。軟膏剤の良否はその基剤,附加薬物,貼用部位の三つの相互条件によつて支配せられる。軟膏調製にはこのことを考慮して適性配合しなくてはならない。しかしながら此の3条件のうちで,基剤が良質であることが最も必要とせられることはいうまでもない。
従来は油脂型基剤が大部分をしめていた。例えばワセリンなどが中心であつたが,臨床治療上から,その使用に当つて種種の欠点があつたために大平洋戦争中から戦後にかけて新しい軟膏基剤がつくられた。
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