Japanese
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皮膚科図譜・154
狼瘡状毛瘡
SYCOSIS LUPOIDE BROCQ
鶴 圭一郎
1
Keiichiro TSURU
1
1神戸医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology. Kobe Medical College
pp.723
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203563
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患者 55歳,男子,農夫。 現症 約6ヵ月前より発生したというが,鬚髯部の皮膚は強く潮紅,肥厚を来し,毛嚢性の丘疹,膿疱を多数認める。膿瘍形成は認めないが鬚髯はまばらに脱落する。また両側頭部に鶏卵大の瘢痕状の脱毛斑あり,その中心部はやや陥凹し光沢を有し,周辺部では軽度の発赤を伴う(第1図)。
臨床検査成績 赤沈促進の他は血液像,ASLO, CRPに異常なし。病巣膿汁よりStaphylococcus aureusを検出。自家ワクチン皮内反応(+)。
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