Japanese
English
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ある種薬剤の発育阻止近辺濃度における糸状菌発育の形態学的変化について
MORPHOLOGICAL OBSERVATIONS OF THE INFLUENCE OF SOME CHEMICAL DRUGS ON THE GROWTH OF DERMATOPHYTES AT THE CONCENTRATIONS DIRECTLY BELOW THE MINIMAL INHIBITORY CONCENTRATION
三浦 隆
1
Takashi MIURA
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Tohoku University School of Medicine, Department of Dermatology
pp.679-687
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203329
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I.緒言
長谷川氏等1)は結核菌培養に際し,Convalla-marin等の薬剤を培地に添加することにより結核菌の変異株を得ることに成功した。ついで放線状菌の培養にも同じことを試み,外観上は均等混濁状発育を示し,顕微鏡的に見るとこれらはすべて直径0.1から0.5μまでの微細顆粒よりなることを見出し,放線状菌はConvallamarin添加培地においては通常とは異なる微細顆粒状の菌株を生じると述べた。武村2)もこれを追試して同じ現象を認めた。
他方,臨床上抗真菌剤の使用によつて白癬の治癒に赴くに従い,その病巣中の白癬菌体が屡々細粒子化することは周知の通りである。
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