Japanese
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本邦製および米国製cycloheximideの糸状菌発育阻止に対する効力の比較について
THE FUNGISTATIC EFFECT OF CYCLOHEXIMIDE; A COMPARATIVE STUDY BETWEEN THE JAPAN-MADE AND THE U. S. A. -MADE
三浦 隆
1
Takashi MIURA
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tohoku University
pp.1205-1207
発行日 1958年12月1日
Published Date 1958/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202405
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緒言
Cycloheximideはstreptomycin製造過程中に生産収得出来る抗生物質である。この物質の特異な生物学的作用は,病原性真菌一般の発育に対して殆ど何らの影響を及ぼさないが,非病原性真菌一般の発育を抑制することである。
従来,真菌性疾患患者の病巣から病原性真菌を分離培養するに当り,非病原性真菌の汚染に苦しんだのであるが,分離培地にcyloheximideを混ずることによつて,その汚染から免れうるに至つたことは,真菌学的方法のうちの困難なものの一つを克服し得たと考えられるのである。
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