Japanese
English
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後腹膜腫瘍の一例
A CASE REPORT OF THE RETROPERITONEAL TUMOR
福本 寅雄
1
,
中嶋 昭
1
T. FUKUMOTO
1
,
A. NAKAJIMA
1
1日本医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Nihon Medical College
pp.951-953
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203169
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I.緒言
後腹膜腔の腫瘍は1761年Morgagniが脂肪腫の病歴を書き,1827年Lobsteinが後腹膜腔に発生し,後腹膜諸臓器と無関係な新生物を後腹膜腔腫瘍と定義して以来,本邦のみでも数百例の報告があり,今や決して珍らしい疾患とはいえないようである。然しこの中で脂肪腫の報告は比較的少なく,本邦最近10年間に15例を認めたにすぎない。
我々も最近脂肪腫の1例を経験したので,10年間の統計的観察も加えて報告する。
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