臨床経験
遠隔転移をおこしたdermatofibrosarcoma protuberansの1剖検例
里見 和彦
1
,
福田 宏明
1
,
石井 寿晴
2
,
佐々木 正
3
,
小出 紀
4
Kazuhiko SATOMI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
2慶応義塾大学医学部病理学教室
3東京部済生会中央病院整形外科
4東京都済生会中央病院病理
pp.810-817
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905242
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全経過38年間にわたり頻回の摘出にもかかわらず局所再発を繰り返したdermatofibrosarcfoma protuberans(隆起性皮膚線維肉腫)の1例を経験した.この腫瘍は遠隔転移をおこすことは稀とされているが,本症例は長い経過ののち,両肺,後腹膜,腰椎に転移をおこし死亡した.剖険の機会が得られたので,臨床経過とあわせ報告する.
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