Japanese
English
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精神薄弱児に於ける夜尿症—(特にデアポン錠による治療成績について)
STUDIES ON ENURESIS OF THE CHILDREN WITH MENTAL WEAKNESS: (EFFECT OF DEAPON)
森脇 宏
1
,
谷田 彰造
2
,
安井 直文
3
Hiroshi MORIWAKI
1
,
Shiyozo TANIDA
2
,
Naofumi YASUI
3
1神戸医科大学皮膚科泌尿器科教室
2精薄児施設カナリヤ学園
3神戸医科大学自然科学研究会
1Department of dermat. & Urology, Kobe Medical College
2Kanariya Kindergarten
3Natural Science Association, Kobe Medical College
pp.251-255
発行日 1961年3月1日
Published Date 1961/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203018
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I.緒言
小児の真性夜尿症に対しては病因上多くの推論が立てられ,さまざまの治療経験が報告されている。所謂排尿機構に関するinfantilismusもその一端を占めるもので,特に精神薄弱児童に於いては夜尿症が極めて頻度高い事が知られている。勿論雑多な器質的疾患が潜在する事実は諸家の認める所で,泌尿器科的疾患の他,中枢神経系の病変も注目され,最近は脳波的検索によつて之を確かめんとするものもある。
我々は今回社会福祉法人精薄児施設カナリヤ学園に於いて36例の夜尿児を観察した。
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