Japanese
English
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尿膜管腫瘍
URACHAL TUMOR
山下 源太郎
1
,
井川 欣市
1
Gentaro YAMASHITA
1
,
Kinichi IGAWA
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科学教室
1Dept.of Urology and Dermatology, Sapporo Medical College
pp.675-679
発行日 1960年8月1日
Published Date 1960/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202870
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緒言
尿膜管に起原を有する腫瘍は極めて稀れである。本症の臨床症状は通例の膀胱腫瘍と大差はないが。その治療法及び予後を異にするものである。
Begg(1931)は詳細な全世界文献例の考察を行い44例を得,これに就て彼の尿膜管発生構造説を基として論説し,本分野に於ける偉大な功績を残している。Hayes & Segal(1945)は45例をHurwitz(1951)は2例の自験例を加え54例の尿膜管腫瘍の報告をなし,Mostofi等(1955)はムチン形成腺性膀胱腫瘍を検討し44例中その17例が多分尿膜管に起原を有する腫瘍としている。これ等を集計すると凡そ70例程の報告例があり,亦最近Fisher(1958)は尿膜管移行上皮癌の1例を報告している。
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