Japanese
English
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臍尿管癌の1例
THE URACHAL CARCINOMA
阿部 千秋
1
,
川井 忠和
1
Chiaki ABE
1
,
Tadakazu KAWAI
1
1群馬大学渋沢外科
1The Department of Surgery, Gunma University, Medical School.
pp.195-198
発行日 1959年2月1日
Published Date 1959/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202492
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Begg (1930)が臍尿管の解剖と発生をくわしく研究した後,その臨床病理学的意義を強調して以来,臍尿管由来の腫瘍が腹腔とくに膀胱に於て注目されはじめた。Beggは膀尿管癌に関する文献を発表し,特にムチンを産生する型のものに注目した。この中粘液腺腫癌18例について述べている。Fred.K.Garrey,William E.Munnery(1954)らによると1958年迄に49例の報告があり,Edwin R.Fischer (1958)によると1958年迄に70例の報告があると述べている。然しながら本邦例はとぼしく,近くは昭和18年赤岡が発表した1例にすぎないようである。我々は最近45歳の女性に発生した臍尿管癌の1例を経験した。
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