Japanese
English
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巨大腎膿腫の1例
A CASE OF GIANT PYONEPHROSIS
大森 正治
1
Masaharu OMORI
1
1久留米大学泌尿器科
1Dept. of Urology, Kurume University School of Medicine
pp.1185-1188
発行日 1958年11月1日
Published Date 1958/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202399
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水腎症の巨大なものはGlassによる30ガロンの内容を有した剖検例を始めとしてかなりな報告があり,本邦に於ても加藤(1054)が68例の統計的観察を行い,又金沢等による10立以上21例の観察等が見られる。又金沢等による10立以上21例の観察等が見られる。然し乍ら腎膿腫としては,Earlamの内容18立,Wilder and Doolittleの6立の感染性水腎症の報告,本邦では金沢の11.5立の感染性水腎症が挙げられているが,巨大腎膿腫としては松浦が結石性の1例を述べたに過ぎない。然し本例は腎内容共重量850瓦に過ぎない。私は最近感染性水腎症の確診の為施行した逆行性腎盂造影後に著明に膨隆し,手術により重量内容共2850瓦に及ぶ腎膿腫を摘除した例を経験したので報告する。尚本症例は術前高血圧を有し患腎摘出後に血圧降下が著明であつたので,片腎疾恋摘出と高血圧の問題に就ても多少の考察を試みた。
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