Japanese
English
--------------------
幼小児泌尿器科外科における管理と麻酔に関する考察
CONSIDERATIONS ON THE MANAGEMENT AND ANESTHESIA FOR PEDIATRIC UROSURGERY
杉村 克治
1
Katsuharu SUGIMURA
1
1奈良医科大学皮膚泌尿器科
1Department of Dermatology & Urology, Nara Medical College
pp.1041-1046
発行日 1958年10月1日
Published Date 1958/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202372
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
最近の外科的療法の著しい進歩は手技の進歩もさる事ながら化学療法の進歩,麻酔及び病態生理学的な管理に関する知識の進歩に負う所が甚大である。之等の知識の上に立つた手術管理の下では手術の安全性は高められたが幼少児はあらゆる点で未熟であり抵抗力弱く且つ反応性は強くその外科的療法に当つてはその特殊性を考慮に入れて行う必要がある。
しかるに一般外科に比し吾々泌尿器科医が幼少児に外科的大侵襲を加える機会は少く,試みに二,三の統計をみても明らかな如くである。即ち小西氏はその手術例1244例中15歳以下5.1%,6歳以下2.1%,市川氏は15歳以下は全入院患者の7.5%であり6歳以下はその46%にすぎぬと報告している。Grossによると小児の全手術例中泌尿器科手術例は6.0%にすぎない。(但し膀胱鏡は除く)
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.