Japanese
English
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リウマチ皮膚結節の1例
A CASE OF CUTANEOUS RHEUMATIC NODULES
阿部 羊一郎
1
,
園田 節也
1
Yoichiro Abe
1
,
Setsuya Sonoda
1
1東京医大皮膚科教室
1Dept. of Dermatology, Tokyo Medical College
pp.844-847
発行日 1958年8月1日
Published Date 1958/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202329
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近時リウマチに関しては組織学的又は発生病理学的に病変の近似する膠原病,Selyeの適応症候群と関連して結合織の系統的疾患としてとり扱う傾向が強くなつてきているが,リウマチという概念はなお不明確な点が多い。リウマチ性疾患の中で最も代表的なリウマチ熱,リウマチ様関節炎の際に多形滲出性紅斑,結節性紅斑,紫斑,皮膚結節等の皮膚病変が現われるが,皮膚科領域ではその報告は稀である。我々は最近リウマチ様皮膚結節と思われる1例を経験,その組織にアレルギー性血管炎の像を認め,近時旺んに研究せられているアレルギー性血管炎の問題とも関連し興味深いものがあるのでここに報告すると共に文献的に種々考察を加えてみた。
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