Japanese
English
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多発性斑状色素沈着症の2例
TWO CASES OF PIGMENTATION MACULOSA MULTIPLEX
中村 準之助
1
Junnosuke Nakamura
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Hokkaido
pp.831-835
発行日 1958年8月1日
Published Date 1958/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202326
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緒言
原因不明のしかも後天的に多発性に斑状の皮膚色素沈着を来たす疾患に就いては,既に野口,竹之内,田代以来Chloasma idiopathicum disse-minatum lenticulare,特的性後天性色素沈着症,多発性斑状皮膚色素沈着症,多発性斑状色素増生症,Melanodermia macularis multiplex idio-pathicum等の名称の下に報告されて来ており,その症状の類似性から同一の独立疾患と考えられている。本疾患に相当すると思われるものの報告例は我々が渉獵した限りでは,本邦に於いて33例を数えるが,諸外国に於いては此等に該当するものは殆んど見出されない様である。
今回我々は本症の範疇に属すべきものと考えられる2例を経験したのでこゝに報告する。
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