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陰莖折症の1例
飯田 孝雄
1
,
秋山 仁
1
1北海道大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.138-139
発行日 1953年3月1日
Published Date 1953/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200924
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所謂陰莖折症の本邦報告例は長谷川,小林,田邊,大森等極めて少數を數え得るに過ぎない。言う迄もなく陰莖折症とは陰莖勃起時に一定の方向より受けた壓力により海綿體裂折,白膜の斷切を起し,血腫に依つて陰莖が彎曲し,骨折の觀を呈するもので,陰莖に形成される硬結に陰莖骨(Penisknochen)の別名があるが,之とは勿論全く別個のものである。著者等は尿道の損傷を全く見ず,血腫による輕度の尿道壓迫を伴ひ,手術的に好結果を得た陰莖折症を經驗したので報告する。
症例 澤○勇○,42歳,大工。
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