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陰嚢血腫に対するスプラーゼの治験
田中 利則
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1久留米大学医学部泌尿器科教室
pp.399-400
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201708
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緒言
吾人は陰嚢の損傷や術後の出血のために陰嚢血腫と云う合併症に屡々接する事が有る。之の血腫は出血と共に腫大し,急速に凝血塊となり,しかして其の後非常に緩慢にしか吸収されず数週間以上も必要とする。此の間,陰嚢血腫は患者に疼痛のための苦痛,不安,又容易に二次的感染を来して他の種々なる重大な原因と成り得る。
私はスプラーゼ(モチダ)=Hialuronidase=を外傷性陰嚢血腫に使用し,好結果を得たので,此処に報告致します。
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