Japanese
English
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陰嚢血腫を起した陰嚢内血管腫の1例
A CASE OF THE INTRASCROTAL HEMOANGIOMA ASSOCIATED WITH THE SCROTAL HEMATOMA.
岩崎 孝史
1
Takashi Iwasaki
1
1横浜市大医学部泌尿器科教室
1Dep. of Urol., Yokohama University School of Medicine
pp.261-263
発行日 1958年3月1日
Published Date 1958/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202207
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緒言
陰嚢の血管腫は,教科書に良性の腫瘍の一つとして,簡単に記載されているが,私の調べた所では,本邦にその症例を見出せない。然し,HermanのThe Practice of Urologyの中に,Winslow(1929)が,自験例1例を含めて,11例の陰嚢血管腫について,検討しているとの記載があり,又HerbutはUrological Pathologyの中で,陰嚢血管腫に就て,詳細に述べており,1937年に,Gibson及びMintzが各1例を,1940年には,Schulteが1例を報告していると,記載している。我々は最近,陰嚢内血管腫に特発性に起つたと思われる血管破綻により生じた,陰嚢血腫を経験したので,ここに報告する。
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