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膀胱腸瘻の1治験例
菅原 日出男
1
1昭和医科大学泌尿器科教室
pp.131-134
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201638
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緒言
膀胱腸瘻は気尿又は糞尿等特異な症状があるため古くより知られ,既に第2世紀にPraxagorasが見ていると云われており,1939年Petersの記載によれば600例以上の報告があると云い,本邦に於ても既に1940年本学植田教授の調査で20例余を算している。従つてそれ程稀な疾患ではないがその実例に遭遇することは比較的少く,且その治療に相当困難な場合がある。著者は比較的年少の男子に生じた膀胱S状結腸瘻をone stage opera-tionで治癒せしめることを得たので,その経験を報告する。
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