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Xanthydrolによる簡易血中尿素窒素測定法
勝目 三千人
1
1北海道大学医学部附属病院泌尿器科教室
pp.123-125
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201636
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I.緒言
腎機能障碍の程度,経過,或いは予後判定等の為めに血中残余窒素,又は尿素測定の欠くべからざる事は言うまでもないが,従来の測定法は可成り面倒な操作を必要とし,日常外来的に実施する事は困難であつた。然るに最近Carawayは特殊な器具,操作を必要とせず,単に適当な酸性条件下血漿(血清)にXanthydrolを混ず為ときに生ずる混濁の程度を数分間肉眼的に観察するのみで血中尿素窒素の概略的数値を知り得ると報告している。私は本法を迫試せる結果,極めて良効なる成績を得たので茲に記載す。
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