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Clear cell carcinomaの1例—(組織学的に明らかに細尿管結合部より発生したと思われる症例)
金沢 稔
1
,
前田 行造
1
1和歌山県立医科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.53-57
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201599
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所謂グラヴイツツ氏腫瘍の起源についての近年に於ける趨勢は概ね腎起源説に傾ぎ,Clear cellcarcinomaと呼んでいる所のものは大体従来のグラヴイツツ氏腫瘍に該当する事は周知の如くであるが,本邦に於ては,組織学上明確に腎起源を立証するに足るものは文献上殆んど見かけない。吾々は最近手術を行つた患者でその組織学的所見に於て,明らかに細尿管結合部より発生したと思われる興味ある1例を経験したので茲に報告する。
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