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ピツチ・コークス粉塵による急性皮膚炎
島 亮祐
pp.1003-1005
発行日 1955年11月1日
Published Date 1955/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201544
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緒言
アスフアルトの原料であるピツチ・コークスの荷役に従事した日雇労働者が主として顏面頸部に急性皮膚炎を起して多数来院,診療の機会があつたので之を報告する。
作業状況 横浜港内センターウラス号で,昭和28年1月29,30,31日の3日間,撒ピツチ・コークスを小船から本船へ積荷する作業が行われた。作業は(1)ピツチ・コークスをスコツプでモツコに積む(2)モツコからそれを卸す(3)ウインチでモツコを昇降させる,の3種に区分出来る。この際粉塵が相当飛散した。この期間中は天気は快晴で而も厳寒,その上強風のある夜間作業のみであつたという。作業時間は6〜8時間で毎日人員は交代しているから,2日以上同一作業をしている労働者はいないそうである。
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