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粉塵衞生に關する二三の問題
坂部 弘之
1
1公衆衞生院勞働衞生學部
pp.3-10
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201030
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(Ⅰ)粉塵の粒度分布
從來破碎された固體の粒度分布は"Coked hattype"と考えられ,其の期待値として一次の積率を使用して來たわけであるが,大谷,輿1)は,"Coked hat type" は光學顯微鏡という觀測技術からうみ出された現象であり,粒度の實體は
F(γ)=1/σ∫γ0 e-γ/σ dγの分布函數をとるであろうことを提示した。このことは電子顯微鏡により觀察するとき肯定される。故に若し期待値の要請されるときはσ=∫∞0 γ1/σ e-γ/σ dγが求められなければならない。σの算出は最尤法によると簡單である。
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