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先天性表皮水疱症の三家系
小林 浩
1
,
井本 勢太郎
1
1大阪大学医学部皮膚科泌尿器科
pp.887-888
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201513
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1.緒言
先天性表皮水疱症は初めHebra(1870),Tillbury Fox(1879)その他によつて天疱瘡の一種として発表されたが,間もなくGoldschneider(1882)によつて独立疾患とされ,ついでKöbnerによつて現在の如く命名された。その後Hallopeau(1898)は本症を症候学的に単純型と栄養障害型とに分ち,Siemensは両型を本質的に異なるものとした。
さて本症の家族的発生及び遺伝的関係はGossage & Hammer-Adrianの報告以来多数見られる所であり,累代遺伝例についても既に十数氏の報告があるが,我々も最近3〜4代に亘る累代遺伝の三家系を観察したのでこゝに報告する。
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